氷見鉄工所

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新着情報

社内研修を実施しました。

2020.11.02

少し前のことですが、社員全員参加の研修を実施しました。

実は、このような全体研修を実施するのは
今回が初めてのことです!

このブログを見ていただいている方は
既にご存じかと思いますが、
当社は若い人材の採用活動に力を入れています。

『新しい仲間づくり』にはあわせて『新しい組織づくり』にも
取り組まなければなりません。

ただ単に新しい社員を迎え入れることのみでなく、
『異なる世代が関わり合い、互いに信頼関係を創る
仕組みづくり』を実現するために、今回の社内研修の
実施に至りました。

ということで、記念すべき第1回目は
あの有名な『日本でいちばん大切にしたい会社』
に選ばれたことのある
日本理化学工業株式会社(神奈川県川崎市)の
これまでの軌跡を辿る動画を視聴しました。

こちらの会社、現在の社員数は80名程度ですが
実はそのうちの7割もの方が知的障害者です。
小さな会社ですが、売り上げはなんと国内トップシェア
を誇っています。

どうすればそれほどに障害者雇用の実現が可能なのか?
どうしたら国内トップシェアを誇ることができたのか?
その方々にどんな仕事を与え、周りの社員とどんな風にして
一緒に働いているのか?

色々と気になりますが、その秘密が動画の中にありました。


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今では障害者雇用のモデル企業として有名となった
日本理化学工業ですが、
実はこれまでには何度も障害者雇用と会社経営の両立に
悩み苦しむ時期があったそうです。

先代の大山社長が最初に雇用したのは、
知的障害のある2人の少女。

彼女たちが見せた仕事に打ち込む真剣さ、幸せそうな顔に
周囲の人々は心を打たれ、それから知的障害者を少しずつ
採用するようになったのですが、
会社では健常者との関わりや仕事の進め方など
様々な困難が立ちはだかります。

それでも、ひたむきに楽しそうに働く彼女たちの姿を
目の当たりにして
「会社で働くより施設でのんびりしている方が楽なのに、
なぜ彼らはこんなに一生懸命働きたがるのだろうか…」
と思うようになりました。

そんな時に、大山社長が偶然法事で出会った導師に
「人間の究極の幸せ」を次のように教えてもらいました。

「人間の究極の幸せとは、
人に愛されること、人にほめられること、
人の役に立つこと、人から必要とされること—の4つ。
このうちあとの3つは会社で働くことを通じて
叶えられる幸せであり、福祉施設では味わえません。」

この言葉をきっかけに、大山社長は
「人間の幸せは人に必要とされて働き、
自分で稼いで自立すること。
そういう場を提供することが自分のできることではないか」

と考え、覚悟を決めて障害者の多数雇用に踏み切り、
今日までこれを実現されてきたそうです。

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冒頭でお伝えした通り、このような研修は初めてのこと
でしたので、どんな内容にしようかとても悩みましたが、
各々が仕事の原点に立ち戻って『仕事をするとは』
『何の為に働くのか』ということを自分の事として
考えていただくために、この動画を題材としました。

捉え方によっては、障害者雇用の部分ばかりが注目されがち
ですが、それだけではなく当社に置き換えても、
今後新しい仲間が入社した際に参考にしたいと思える工夫が
沢山あったと思います。

研修後には、皆さんに感想を書いていただきましたが、
それぞれが感じることも様々あったようです。

仕事に忙しく追われる毎日ですが、このような機会を設けて
普段なかなか考えることができないことをじっくりと考える
時間があってもいいですよね。

今後も定期的にやっていければいいなと思います。